Y様邸、新築の造作家具を納品させて頂きました。
新築の間取りや素材、建具なども、たくさん見て回ってご自身で考えていらっしゃいました。
「こだわってるんですね。」と言うと、
「いえいえ、こだわってる訳じゃなくて考えるのが楽しいんですよね〜」とキラキラと話されていたのがすごく印象的でした。
家の一部でもある造作家具。
そのデザインや質感で、お部屋の印象を大きく左右するすることも理解しておられて、木の質感がちゃんとあるものが良いとのことでした。
まずお話を頂いたのが、リビング階段の手すり。
家族が集うLDKとユーティリティスペースとの空間を緩やかに仕切るように位置しています。
空間が閉じてしまわないよう、抜け感のある感じにしたいから、支柱はアイアンに。手が触れる手すり部分は無垢の木に。
と、初めから要望がはっきりしておられました。
Y様には数年前から弊社のソファ、「SOFA 01」を愛用して頂いていました。
SOFA 01は、アームがナラ無垢材。座るたびに触れる無垢材の質感をそのまま手すりにしたい!と打ち合わせで聞いて…。
人の手が触れる家具の延長として、建築の一部を作ることができるのは嬉しいものですね。
手すりは建築の中で一番人の手が触れる場所、と村野藤吾巨匠も言うておられました。
1階LDKに出てくる手すりは、アイアン支柱にオイル仕上げのナラ無垢材。階段両側に出てくるインパクトを出したいとのご要望で、無垢材の幅は大きく80mmとなっています。
2階へ続く壁面取り付けの手すりは、Y様のソファアームと同じ幅60mmの手にちょうどフィットする幅に。
こちらはオリジナルのアイアンブラケットにて壁面に取り付けました。
1F手すり幅80mm
2F手すり幅60mm
にしたことで、直線階段を見上げた時にとても奥行き感を感じました。
正面の窓から光が入って、とても明るく気持ちの良い階段です。
既製品が多い階段手すりですが、Y様のように建築計画段階から造作家具の見積りとデザインを視野に入れて打ち合わせをすることで、もっと楽しく理想の自宅を作ることが出来るのではないでしょうか。
家をつくる時、予算は無限ではありません。
限られた制約・予算の中で、最高のパフォーマンスを。
それがデザインしていくことのひとつでもあるかと思います。
木と鉄を組み合わせた家具をつくるNEUTRAL独自の手すりを、もっとご提案していきたいと思います。
次回、Y様邸 造作家具 -収納編- にて、別の造作をご紹介致します◎
Y様愛用のSOFA 01はこちらです↓
-COCCO-