無垢の木
無垢の木は、家具になった後もちゃんと呼吸をしています。
空気や水を吸って吐いています。
水分を含めば膨張するし、乾燥すればヒビが入る。
それは、生きている木にとっては当たり前であって、避けられないこと。
無垢材と職人
そんな動きのある無垢材を家具に仕立てるのは、実はとても過酷です。
育った環境や日当たりなど、木はひとつひとつに個性をもっています。
動くクセや方向、木目の出方など、本当にそれぞれ。
NEUTRALの職人は、木の動きを読んで、木取りをし、家具に仕立てます。
ホゾ組みをする箇所に節がこないように…。
組んだ後の、木目の流れが美しく自然になるように…。
継いで作るテーブルの天板が美しいか?
※一枚板でない無垢のテーブルは、だいたい70~150mmの幅の無垢材を横に継いで幅の広い天板に仕立てます。
木材は木表方向に反ります。
反ってしまっても、大幅な動きを抑えるため、NEUTRALでは木表・木裏…と交互に継いで製作します。
無垢材の魅力
NEUTRALの家具は、ほとんどが無垢材。
特にテーブルや椅子などの常に人の手が触れる場所、リビングやダイニングの中心となる場所には無垢材の家具をおすすめしています。
なぜか?
無垢材は、人の手が触れて時間が経つほどにどんどん味わい深くなります。
ついてしまった傷やシミも、家具の味になります。
アンティークやヴィンテージ家具がとてもすてきなのは、経てきた時間があるからかもしれません。
無垢材とデザイン
古くなってもなお、良いものでありつづける。
職人が丁寧なつくりでつくるのはもちろんですが、ずっと使い続けたくなるデザインであること。
それはとても大切だと思っています。
どんな空間でも、いつの時代でも、「いい」と思えるもの。
そう感じさせるのは、デザインの力。
無駄のないシンプルな構造、全体のバランス・細部の作りに至るまで。
こんなこと誰も見てないし気にしてないかもしれない…。
それでも、自分たちの良いと思えないものをつくることはできない。
無垢の木は、100年後にもアンティークとして生き続ける。
そうさせるためのデザインの責任は大きいと感じます。